ディスクリート回路を全面的に採用

Toshは、バランス入出力対応のプリアンプです。M2TECH Rockstarsシリーズに属しており、その他Rockstarsシリーズ製品と同様に、数々の先鋭的な技術を採用しています。主な特徴は以下の通りです。

• ディスクリート回路を全面的に採用したフルバランス構成
• M2TECH独自のデュアル・ディスクリート・レギュレーターを採用
• バランス入力にXLR7pinを採用（XLRを3系統入力可）
• 細かな設定機能を搭載

現代のオーディオシステムにおいて、プリアンプはシステムの心臓部と言えましょう。プリアンプは、オーディオシステム全体のいくつもの重要な項目のクオリティを決定づけます。透明感、デティールのきめ細かさ、低域のダイナミクスと力強さなどです。

Toshは、オーディオシステムのなかで重要な役目を果たすプリアンプとして、数々の先鋭的な技術を盛り込んでいます。内部回路は、ディスクリート回路を全面的に採用したフルバランス構成で、一切の妥協がありません。

あわせて、出力インピーダンスを極めて低くしました。これにより、仮にパワーアンプやアクティブスピーカーとの接続ケーブルが長くなったとしても、外来ノイズや接続ケーブル寄生容量などの外部の影響を極めて小さく保つことができます。最大出力電圧はRCA出力時8.6Vrms、XLR出力時17.3Vrmsで、ゲインの低いパワーアンプや、能率が低いスピーカーとの組み合わせであっても、十二分に音量を確保できます。この極低出力インピーダンスと極めて高い最大出力電圧には、Marley MkIIでのヘッドフォンアンプ回路の設計の知見が生かされています。

信号回路の電源は、M2TECH独自のデュアル・ディスクリート・レギュレーターによって供給されます。この電源回路により、非常に低いノイズフロアを実現し、S/N比が最大130dB(A)という極めて高い性能を達成することができました。Toshがソース機器からの信号に対して余計なことを一切せず、パワーアンプにダイレクトに信号を送ることが、その性能からも分かります。音楽が内包するダイナミックなメッセージをそのまま伝えるのです。

多彩な入出力と機能

Toshは、ハーフラックサイズのコンパクトな筐体です。この手の製品にありがちな問題として、筐体サイズの制約により、入出力が限られてしまうということがあります。Toshは、XLR入力にXLR7pinを採用することで、3系統のXLR入力を確保しました（XLR7pin->XLR3pinメスx3アダプター付属）。そのほか、RCA入力3系統、RCA/XLR出力各1系統と現代的なプリアンプに十分な入出力を備えています。

ボリュームコントロール部には、現在最高峰の性能を誇るMUSES 72320電子ボリュームをデュアルモノで2つ搭載しました。このMUSES 72320によりパフォーマンスの高さだけではなく、L/Rバランス調整(+/-6 dB)やミューティング (-20 dB)など、便利な機能も実現しています。

Toshは、ソース機器から出力される音楽の品質がすべてロスなくパワーアンプに届けられるよう、低ノイズかつ高ダイナミックな動作を実現するように設計されています。M2TECHがRockstarsシリーズとして満を持して送り出すプリアンプがToshなのです。